年を取ると苦手になるもの。それは脂っこい食べ物です。年配の方を見ているとよく分かります。
胃もたれするのがわかっているから自然に避けるようになるのです。お肉も苦手になって、お魚を選ぶことも多くなります。
つまり、年齢が上がるほどに無理が効かなくなり、余計なものを入れなくなります。身体はとても正直です。そのくらい油というのは消化に負担がかかるということです。
油の成分である脂肪酸は大きく分けると2種類あります。『飽和脂肪酸』と『不飽和脂肪酸』です。
飽和脂肪酸はラードなど常温で固まる油に多く含まれ、不飽和脂肪酸はオリーブオイルなど常温で液体の油に多く含まれます。
ここでは不飽和脂肪酸の油について避けるものの話していきます。
さて、ここでも避けるべきは不自然なもの、不自然な油です。
特に避ける油は2つです。
①不自然な油、トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は植物油に水素を添加して作られた人工の油です。液体である植物油が水素を加えることで固体にしたものです。
不自然な油であるため肝臓が上手く処理することができず、肥満やアレルギー疾患に繋がります。
日本ではこのトランス脂肪酸がマーガリンやショートニングとして、バンやお菓子など、様々なものに使われていますが、含有量の規制などはありません。
詳しくはこちら→トランス脂肪酸の摂取とその影響
こういったものを日常的に食べていると、トラブルを自ら招き入れているのと同じになりますので、よくよく注意して下さい。
②安価なサラダ油
スーパーで安く大容量で購入できる油といえば、サラダ油ですよね。そして、中食や外食産業でも使われているのがこの油です。
菜種や大豆、トウモロコシなどから抽出して精製したのがこの油ですが、特に注目すべきは3点です。
1、遺伝子組み換え作物を使用している。
2、石油系溶剤を使って油を抽出している。
3、高温で加熱し脱臭するため、トランス脂肪酸が含まれている。
安価に大量に生産するために、このようなものが使われ、製造されています。
加工食品に入るトランス脂肪酸やサラダ油は、植物油脂、植物油と名称を変えています。
マヨネーズ、ドレッシング、コーヒーフレッシュ、チョコレート、ポテトチップスなどの原材料です。
そして、このサラダ油を揚げ物に使った場合は、高温で加熱することにより、さらにトランス脂肪酸を加えることになります。
詳しくはこちら→トランス脂肪酸の害と体にいい油の選び方5つのコツ
またこのサラダ油はリノール酸を含んでいます。リノール酸は元々白血球を活性化しますが、たくさん摂取すると過剰になり、血管などの細胞も攻撃して炎症を起こし、腸を荒らしてしまいます。
摂り続けると炎症が治らず、いつまで経ってもきちんと栄養が吸収されず、栄養不足の状態が続き、いろんな不具合に繋がります。
外食やお惣菜、お弁当、カップ麺、お菓子など、知らず知らずのうちにトランス脂肪酸やリノール酸をたくさん摂取しています。
購入する時は出来るだけ揚げ物などを避けたり、自炊を増やしてオリーブオイルなどを使うなど工夫してみて下さい。
トランス脂肪酸やサラダ油、こういった安価なものには何かしらの理由があります。
わざわざその油を選ばなくても、上質な原料で圧搾法で搾られた油はたくさんありますので、そちらを取り入れましょう。
まずはこういった油を取り入れないことが、何かを取り入れるよりも、本当に重要です。
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