みんな大好きな乳製品ですよね。もう、小麦、乳製品、砂糖という組み合わせは切っても切れないくらい密接な関係です。
そんな乳製品ですが、これまた避けて欲しい食材でもあります。
何故乳製品を避けるのか、やはりここにも不自然なことがあるからです。特に注意する4点について話していきます。
①乳糖不耐症は症状なのか?
そもそもミルクは赤ちゃんのための飲み物ですよね。
牛乳には哺乳類のミルクにしか存在しない『乳糖』が含まれています。
人間も赤ちゃんの時は母乳を飲む為、乳糖分解酵素がよく働いているので、しっかり乳糖を消化できます。
それも赤ちゃんの時の一定期間だけのことです。
母親は子供がいつまでもミルクを飲み続けていたら、乳汁を分泌するホルモンの影響で、排卵が起こらず、次の子供を宿せません。
なので、必ず卒乳する必要があるのです。
通常は成長するに従って、乳糖分解酵素の活性が低下していきます。それに従ってミルクを消化しにくくなり、そのお腹の不快感によって卒乳する、というのが自然な流れです。
その代わりにでんぷんを分解する酵素が働くようになります。なので、大人がミルクを飲めなくなるのは当たり前のことなんです。
古くから酪農を行っていた西洋人は大人になってからも乳糖分解酵素が活性化しています。
でも、日本人やそのような歴史的背景を持たない国の人たちにとって、乳糖分解酵素の活性が低下し、『乳糖不耐症』になるというのが、本来の自然な在り方です。
好きで飲みたいならもちろんOKです。
飲み続けることによって腸内細菌が働き『飲める体質』になることもあります。
ですが、そもそも無理して飲む必要はないということです。
詳しくはこちら→日本人には牛乳が合わないって本当?その①
②カゼインによる炎症と中毒性
カゼインは牛乳のタンパク質で約80%を占めています。
このカゼインは牛にとっては消化できても、人間には消化する酵素が少ない為、消化が難しいものです。
その上、牛乳は加熱して殺菌するため、熱により変性したタンパク質はさらに消化しにくくなります。
この未消化のカゼインが腸に送り込まれて、腸に刺激を与えて炎症を起こします。
これが牛乳によるアレルギーです。
小麦もそうでしたが、腸に起こる炎症というのは、バリア機能が破綻することで、不必要なものが入り込んだり、栄養が吸収されにくくなったりします。
この腸内の免疫機能が狂うことが『リーキーガット症候群』です。
またこのカゼインから生じる『カソモルフィン』というペプチドが脳でモルヒネのような働きをします。
これは小麦の『グリアドルフィン』と同じですね。麻薬のように依存性が高くなるため、なかなかやめられなくなります。
詳しくこちら→腸内環境④牛乳・乳製品
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