昨日は野菜についてだったので、今日はタンパク質についてです。
タンパクには肉、魚、卵などに含まれる動物性タンパクと、豆やナッツ類などに含まれる植物性タンパク質があります。
人によって、何からタンパク質を取っているのかは、大きく違っていると思います。
いつもの如く、栄養素についてでは無く、いかに身体の負担にならずに食べられるか、について選び方をお話ししていきます。
動物性タンパク質は油の溶ける温度に注意!
スーパーで手に入りやすいのが牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、馬肉、魚ですよね。
ここでタンパク質と言っておきながら、注意したいのはそれぞれの油脂についてです。
以前、植物性の油についてお話ししました。
肉類に多く含まれる脂は飽和脂肪酸で、常温で固体の油です。
魚類に多く含まれる油は不飽和脂肪酸で、常温で液体の油です。
肉と魚、それぞれの油脂の融点はこのようになっています。
羊肉 44℃~55℃
牛肉 40℃~50℃
豚肉 33℃~46℃
馬肉 30℃~43℃
鶏肉 30℃~32℃
魚 常温で液体。魚の体温は10℃〜20℃
参考記事
そして、人間の体温は36℃前後です。
人間の体温よりも融点が高いものほど、食べると胃がもたれやすく、消化しにくいですよね。
実は脂肪は胃では消化する酵素が無く、十二指腸に送られてから消化されます。脂肪が十二指腸に送られる時に分泌される消化・吸収を促すホルモンが、胃の動きを抑える働きをするため、脂肪の多い食事を取ると、胃がもたれていると感じるのです。
胃がもたれているのは、間接的な理由からなんですね。脂肪は消化、吸収に時間がかかるため、身体に負担がかかります。
また、肉の脂肪は血液をドロドロにして、巡りが悪くなると言われているのも、体内で固まりやすい性質をもっているからです。中性脂肪や悪玉コレステロールの元にもなります。
逆に常温で液体の魚の油は、血液をサラサラにし、巡りを良くしてくれるます。特に青魚に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの脂肪酸が効果を発揮してくれます。
一つ、私の面白い体験があります。
私の手の甲には、ガングリオンという良性のしこりができています。
これが不思議で、プクッと膨れている時もあれば、ぺたんこになってわからない時もあるんですよね。長らく疑問だったのですが、ある時それに法則があるのが分かりました。
それが、肉類を食べ続けていると、膨らみがどんどん大きくなり、硬くなるということです。
手首近くにあるので、大きくなると神経を圧迫して痛くなります。
ですが、魚を食べるとすぐにぺたんこになって、分からないくらいになるのです。
人の身体って不思議ですよね。
きっと血液もこれと同じように、流れが悪くなってドロッと滞ったり、サラサラになったりしているんじゃないかな、と思っています。
昔はガングリオンが嫌だなと思っていたのですが、今は視覚化できるのが便利で面白いなと思っています。もはや共生していますね。笑
自分の体調を見ながら、どんな肉や魚の油脂が自分に合っているか良く観察してみて下さい。
【関連記事】