前回はお米についてお話ししました。
かく言う私もお米と小麦のアレルギーです。
なので、主食選びは慎重です。今回も穀物についてです。
【前回記事】
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残る主な穀物は、大麦、オーツ麦、蕎麦、トウモロコシ、雑穀類です。
この中でトウモロコシは日本では生で食べることが多いですね。また、雑穀はそれだけを毎日の主食にするには量を食べにくいので、この2つは省略したいと思います。
今回は大麦、オーツ麦、蕎麦について共通するポイントを3点をお話ししていきます。
①血糖値を上げにくい
大麦で1番知られているのは蒸して加工した押し麦ではないでしょうか?麦ご飯としてお米と一緒に炊かれていますね。
オーツ麦はオートミールが有名です。朝食に食べる事が多いかもしれません
蕎麦は言わずと知れた麺がありますね。また粒でも食べられます。
この3つに共通するのが、血糖値を上げにくいことです。いわゆる低GI食品ですね。
血糖値が乱高下しないので、食べても食後に眠くなりにくい食材です。
低GI食品
血糖値が乱高下しなくなると、自律神経が整って本当に身体も心も落ち着いてラクに過ごせます。
すぐイライラしたり、だるくなったり、不機嫌になるのは性格のせいじゃ無いですよ。自律神経が乱れているだけです。
食べ物を変えると性格まで変わります。
それぞれとても淡白な味わいなので、もっちり甘いパンやお米を食べ慣れていたら、物足りないかもしれません。
でもその味気なさが本当にいいのです。
毎日食べるものはしみじみ噛み締めて美味しいくらいがちょうどいいです。
②食物繊維が豊富
またこの3つは食物繊維が豊富です。
それぞれ100gあたりの含有量です。
大麦 : 水溶性食物繊維 6 g、不溶性食物繊維 3.6 g
オーツ麦 :水溶性食物繊維3.2 g、不溶性食物繊維6.2 g
蕎麦 : 水溶性食物繊維1.6 g、不溶性食物繊維
2.1 g
水溶性食物繊維は小腸で食物の消化吸収を穏やかにしたり(血糖値を上げにくい)、水分を保持する働きがあります。
また、不溶性食物繊維は腸の蠕動運動( ぜんどううんどう )を活発にしたり、水分を含んで膨らむ働きがあります。
食物繊維は足りなくても不調がでますが、摂りすぎも良くありませんので、そこは調整が必要です。特に胃腸が弱っている人は気をつけてくださいね。
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硬い便秘で出なくて困っている人は水溶性食物繊維多めに取る方がいいですよ。大麦は便秘に最適です。
③アレルギーの出かたは様々
小麦アレルギーではグルテンがアレルギーの原因となっています。グルテンは「グルテニン」と「グリアジン」というタンパク質から出来ています。
では大麦はどうかというと「グルテリン」と「ホルデイン」というタンパク質が主になっています。大麦にはグルテンがありません。
小麦と組成が違うため、小麦はダメでも大麦は食べられる人が多いです。
ただし、大麦のタンパク質の一部に、小麦と似た分子構造のタンパク質があるめ、アレルギー反応を起こしてしまうこともあります。様子を見ながら試してみてください。
次にオーツ麦ですが、オーツ麦も小麦に含まれるようなグルテンがありません。オーツ麦は比較的アレルギーの出にくい食材ですが、こちらも様子を見ながら試してみてください。
最後は蕎麦です。蕎麦のアレルギーは分かりやすく、即時型のアレルギーが多いです。すぐにかゆみや蕁麻疹がでたりします。
特定原材料8品目にもありますので、自覚がある人もいると思います。
食べられる人にとっては、選択肢の一つですので、大事にしてください。
ただ、麺の場合は十割蕎麦を選ばないと小麦が入りますのでそちらも気をつけて下さいね。
穀物一つ取っても合う合わないがあります。
即時型のアレルギーは分かりやすく避けられますが、遅延型のアレルギーは症状が分かりにくいため、見つけるのに時間がかかります。
また、アレルギー検査で出ても違う事もあります。
なので、よくよく自分の体調と気分、肌の様子を観察してください。
アレルギーのある人も無い人も、自分に合う食材は人によって全然違います。
眠気はないか?
怠くないか?
すぐにイライラしていないか?
お腹が張っていないか?
かゆみはないか?
ニキビは出ていないか?
肌がカサカサしていないか?
これはほんの一部ですが、自分の身体に合う食材を選べるようになると、上記のような症状は出なくなります。
目安はどれだけ身体や心がラクになっているかです。1番ラクな食材を選んでください。
もし、この中に無ければ他の食材を選べば大丈夫です。
味や食感も重要です。自分にとって美味しくないものを選ぶとストレスになります。
特に毎日食べる食材は本当に大切ですので、じっくり取り組んで、原材料も確認して、自分に1番合ったものを選んで下さい。
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