前回の続きです。
体調が極限まで悪くなった私は、ついに自分の身体と向き合わざるを得なくなりました。
それは今までの食生活に疑問を抱くことを意味していました。
『世の中に販売されているものは安全で身体に害の無いもの』と無意識に思い込んでいた自分から脱却していくことになります。
これまでの食事は、学生時代までは親が用意してくれるものを食べるだけで、自分ではせいぜい食べたいおやつを選んだり、アルバイト代を使っての外食くらいでした。
社会人になってからも、お給料の中で節約しつつも、食べたいものを食べるという認識でしかありませんでした。
これまでの体調不良や便秘も、ヨーグルトや納豆を食べたり、水分をとったりするということは試していました。
ですがほとんど効果が無かったため、そこまで食事と深く結びつけて考えられなかったのです。
今考えると不思議なくらい無頓着でした。
ですか今回のことで根本から考え直す機会となりました。
まず、そこへの手がかりとなったのが、本屋さんでたまたま手に取った『マクロビオテック』の考え方でした。
今まで、テレビや学校で教えられたものとは全く異なる考え方で、私はその本で衝撃を受けます。
新たな考え方や知識に夢中になり、料理教室にも通い、生活にどんどん取り入れていきました。
食品添加物や農薬にも敏感になり、選ぶ調味料や野菜や肉も変わっていきます。
日用雑貨も安全なものに切り替えていきました。
あれだけ無頓着にお菓子やファーストフードを食べていたのが不思議なくらい、私は変わっていきました。
食品は必ず原材料を見て購入する。これが当たり前になったのです。
それはつまり、
食べるものを選ぶのは自分の責任で、それが体調に影響を及ぼしていることが分かったからです。
私の体調は薄皮を剥ぐようにどんどん良くなっていきました。お米と野菜を中心とした食生活になり、お菓子も自然なものを選ぶようになります。
ただその時は動物性の食品を控えすぎていたので、苦しくなりました。
私には動物性のタンパク質はもっと必要だったからです。
このマクロビオテックで全ては良くならなかったのですが、食品添加物や乳製品そして多量の油分は私の身体に合わないことがハッキリとわかりました。
そしてこのマクロビオテックを皮切りに、数々の食事法を模索する日々が続きました。
パレオダイエット
フルーツ食
MECダイエット
グルテンフリー
FDOMAP食
上記のようにたくさんの食事法を試してみました。
結果は多少良くなったり、逆に悪くなったりして、一進一退といった感じで決定的な『何か』というのには辿り着けませんでした。
ただ、食生活を極端にすると、自分に合わない食材があることが、ハッキリ分かるようになりました。
マクロビオテックで合わないと分かった添加物、乳製品に加えて、小麦や糖分も合わないことが分かりました。
こうして見ていくと、私には合わない食材が人より多いのだと分かります。
今では食品にアレルギーがある人も多くなり、食品のアレルギー検査も知られるようになりましたが、20年前の私は思いつきもしませんでした。
ただ、私は体質が敏感だったため、自分の体調をよく見ていたら何が合わないのか判別できるようになったのです。
私の食品アレルギーとしてすぐに発症するものは、ピーマン、シシトウ、唐辛子などで、自覚がありました。これらを食べるとすぐに腹痛に襲われます。
その他におそらく遅延型アレルギーとしてあったのが、乳製品全般、小麦、糖分だったのです。
遅延型のものは普通に食べられるので、直接的にその食品が影響を及ぼしているのか分かりにくいため、とても厄介です。
そしてそれが主食やよく使われている食材であるほど、避けるのが難しく、日常的に取り入れてしまいます。
知らず知らずに体調不良になり、何だが身体がだるい、気力がわかない、胃腸の調子が悪いと言った症状を引き起こします。
単に生活習慣なのかストレスなのかも分かりにくく、ピンポイントで見つけるのがとても難しくなります。
食品というのは一見安全そうですが、実は1番注意が必要だと思っています。
それは人によって、合う食材なのか、合わない食材なのかが全く違うからです。
どんなに無農薬で無添加で栄養価があって美味しい食品でも、合わない人には毒になり、いつのまにか身体に影響が出てしまいます。
そうやって、食品とアレルギーの関係に気づいた私は、人体実験を繰り返しました。
アレルギー検査では無く、食材一つ一つを試して合う合わないを試していったのです。
そして、ついに私の体調不良の根源となった食材を見つけることになりました。
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